2020年12月01日

木製テーブル天板の種類

テーブル・デスクの天板には、ガラス、天然石、ステンレスなど実に様々な素材が使われていますが、最も広く使われているのはやはり木です。

しかし一言に木製の天板と言っても、木の加工方法や表面の仕上げによってまったく特長が異なることをご存知でしょうか？　色や見た目だけでなく、天板の特長を知ることにより、よりテーブル・デスクの選び方の幅が広がるはずです。

そこで本記事では、木製テーブル・デスク天板の種類について解説します。

1. 無垢材と加工木材の違い

木製天板でよく聞かれるのが、「無垢材（むくざい）」という言葉です。無垢材とは、丸太を切り出した木材をそのまま天板として利用することを指します。

一方で、木材に対して加工を施して使いやすくしたり、樹脂や木目風のプリントを組み合わせて自然の木に似せて作ったりした木材を「加工木材」または「人工木材」などと呼びます。

無垢という言葉のイメージや、天然と加工という対比から、無垢材の方がいい天板という印象を抱きがちですが必ずしもそうとは言えません。無垢材にも加工木材にも様々な種類があり、それぞれ利点と欠点があります。

	無垢材	加工木材
質感	一枚板ならではの質感	加工品としての質感
品質	1点物のため不定	基本的に一定
割れ・反り・歪み	でやすい	でにくい
シミ・汚れ	つきやすい	つきにくい
補修	表面の削り直し可能	不可
重さ	重い	軽い
価格	高い	安い

※本表は無垢材と加工木材の一般的な傾向を示しており、すべてのメーカー・ブランドを指したものではありません。

また、上記の表に示したメリット・デメリットも、塗装や表面仕上げによって補うことができます。例えば、無垢材でも表面にオイルや液体ガラスなどの塗装を施すことによって割れ・反り・歪みが出にくいようにしたり、加工木材でも突板（つきいた）と呼ばれる木を薄くスライスしたものを表面に貼り付ける仕上げで天然木の風合いを出したり、といったことが可能です。

2. 天板の種類

それでは天板の種類にはどんなものがあるでしょうか。ここでは代表的なものをご紹介します。

メラミン化粧板

メラミン化粧板は、メラミン樹脂を特殊な紙に染み込ませ、それらを何層にも重ね合わせて成型した天板です。表面が硬くキズがつきにくいため、飲食店や公共施設など、オフィス用家具の天板として広く利用されています。水、熱にも強く、汚れを拭き取りやすいため、お手入れも簡単です。

昨今は天然木にかなり近い風合いの柄やシボ（凸凹感）も表現できるようになったため、どんなインテリアにも合わせられるようになっています。

&FRELのメラミン化粧板は、シックハウス症候群の原因物質であるVOCのうち、トルエン・キシレン・スチレン・エチルベンゼンの4つの物質について、その放散量の基準を満たし、登録されたものを採用しています。

また、石油系プラスチックに代わり、枯渇の心配がなく環境負荷の少ない生物由来の資源であるバイオマスを利活用し、品質および安全性も良好であることを認定された環境配慮型商品、バイオマスマーク認定商品でもあります。

抗ウイルス

&FRELでは、抗ウイルス機能を持つメラミン化粧板も取り扱っております。一般的なメラミン化粧板と比較すると、24時間後に99.9%以上減少の抗ウイルス・抗菌効果を達成しています。光触媒ではないため、室内の明るさ・暗さに関係なく抗ウイルス・抗菌効果を発揮します。

なお効果については、試験機関（ボーケン品質保証機構、ニッセンケン品質評価センター）によるISO21702:2019、JIS Z2801:2010に準拠した試験にて測定しています。

※注

抗ウイルス天板は、表面に付着した特定のウイルスの数を減少させますが、感染予防を保証するものではありません。
薬機法の関係上、特定のウイルス名は表記しておりません。
抗ウイルス天板は病気の治療や予防を目的とするものではありません。

突板（つきいた）

突板は、芯材（木くずなどを固めたもの）の表面に木を薄くスライスしたものを表面に貼り付けたものです。加工木材でありながら天然木の木目、風合いが楽しめ、デザイン性の高い天板です。

海外のアンティーク・ヴィンテージ家具で多く使われている天板でもあります。

合板（ごうはん）

合板は、挽板（ひきいた）と呼ばれる薄い板を何層にも重ね合わせた天板です。層を積み上げることから積層合板とも呼ばれ、側面から見たときの規則正しい縞模様が印象的です。

木の繊維の方向が90度に互い違いになるよう重ねているため強度が高く、反りなども少ないと言われています。&FRELではシナノキの合板を採用しています。

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