日本的というイメージ

日本的というイメージ

みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。

以前のブログでも紹介したJapandiという切り取り方、最近普段の会話の中でもちらほらと出てくるようになりました。もともと日本発信のスタイルではないのですが、海外の人にとっては日本人こそJapandiスタイルを最も理解していると思っている方(誤解されている方)がほとんどなので、Japandiのアイデアやコンセプトについての質問を受けたり、Japandiスタイルのデザイン提案をしてほしいなんて依頼をもらったりする機会も増えてきました。

先日はJapandiを特集した写真集を持って、こんな家具デザインをつくりたいと相談に来てくれた方もいました。でも日本人(多分多くの日本人)からその写真集をみると、あんまり日本的な要素は無くて、どちらかというと北欧家具的なスタイルにしか見えないんですね。もうちょっと深堀りしたらいいのになと思う反面、あくまで大きな枠でのスタイルですから、これくらいの感じが馴染みやすいのかもしれません。

日本人以外の為の日本的コンセプトとでも言うのでしょうか。ちなみにIKEAでもJapandiスタイルを取り入れたインテリア空間を提案していますが、日本語サイトにはJapandiに関連するページはほとんどなく、海外ページにのみ専用サイトがあります。

IkeaのJaoandiサイト

ちょっとおもしろいですよね。

デザインや暮らし方における日本のイメージは、他国のそれに比べてこれ以上ないほどにわかりやすいと思います。正しいか正しくないということではなく、外国人が日本のデザインや暮らし方を思い浮かべるときのイメージがほぼ大枠で固まっているという意味で、北欧と並んでとても稀な国だなと私自身ずっと感じています。

例えば私が住んでいるマレーシア。マレーシアのデザイン・家具のイメージは?と聞かれて何かイメージできる方はほとんどいないと思います。少し私自身の個人的な考え方も入ってしまいますが、そういう環境で自国らしさを表現しようとすると、どうしても昔からある素材やモチーフに過度に頼ってしまう傾向があって、う~ん、、、という結果になってしまう。そんなケースが多いように感じています。

とはいえ若い世代のパワーとアイデアは凄くて、新しいアイデアやデザインを生み出します。この記事の写真は、マレーシアのある大学の家具課題展示の差写真です。マレーシアらしさを表現しつつ、与えられた課題の条件を満たしつつも、何か新しさや力強さを表現したいというパワー感じました。

タイやインドネシアなどの隣国と比べるとちょっと出遅れ感のあるマレーシアデザインですが、若い世代の台頭に期待です。