美しいドローイング
みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。
2023年のスタートは皆さん順調でしょうか?私は2023年になったとたんに、あれやこれやとやらなきゃいけないことが急にでてきて少し頭が痛いですが、2024年が始まるまであとまだ11カ月ありますから、コツコツやっていきたいと思います。
そんな風に気持ちが落ち着かないときは、美しいものを見たり素敵な音楽を聴いたりすることで気持ちを落ち着かせるのが一番ですね。偉大なデザイナーの残したドローイング(図面)やスケッチも美しいもののひとつだと私は思います。
家具の図面やスケッチはデザイナーによって本当に多種多様でとても興味深いものです。いわゆる巨匠と言われるデザイナーがペンでスケッチを殴り書きして終わり!というイメージがあったりするかもしれません。実際は(私の知る限り)そのようなデザイナーは皆無で、イメージやデザインを確認し高めていくために、きっちりとドローイングを書いていく方がほとんどかと思います。
中でもドローイングの名手と言えば、日本でも人気のフィン・ユールです。昨年東京都美術館での企画展もありましたので、訪れた家具好きな方も多いのではないでしょうか?
フィンユールはウォーターペイントという技法を使って、ドローイングやインテリアを表現しています。普通、家具の三面図に影は入れ込まないのですが、彼の三面図には光の方向による陰影も表現されていてます。家具単体ではなく、実生活の中でどのような表情を家具が見せるのか?陰影を通して考えていたのかもしれません。
家具自体の美しさや高い技術と造形美はもちろんですが、フィンユールのドローイングからあふれ出る美しさもまた、フィンユールの大きな魅力なんだと思います。