虫の目

虫の目

みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。

マレーシアは今がラマダンと呼ばれる断食時期で、イスラム教の方は早朝から日が沈むころまで毎日断食をしています。夕方になると様々な場所で屋台やマーケットが開かれ、そこで買い物をする人や親類と食事をする人達でとても賑やかになります。

一方で渋滞や事故が多いのもこの時期で、上手く渋滞を避けつつ移動するのにいつも頭を悩ませる時期でもあります。

私のような日本人にはちょっと落ち着かない時期でもあるのですが、心が慌ただしく感じる時は、宇宙のような果てしない世界と空間を想像するか、小さな虫の気持ちになって心を落ち着かせるのが一番だと思っています。

虫好きの著名人と言えば、私にとっては何といっても養老孟司さんです。ご自身の趣味=虫に関する著書も多数あり、養老先生ならではの切り口と捉え方で虫について語っていて、私も繰り返し愛読しています。養老先生はマレーシアやラオスといった東南アジアの地域にも収集活動に訪れ、かなり過酷な昆虫採集もしていらっしゃいます。

私は昔から虫は苦手で、昆虫採集などをした記憶もほとんどありません。今でもまだ苦手で、決して山に積極的に昆虫採集に行きたいというほどではないのですが、養老先生の本を読み始めてから少しづつですが虫に愛着が持てるようになってきたような気がします。

愛着が少しわいてくると、今度はきちんと見ることができるようになります。今までは追い払うことしか考えていなかったものを、対象物として見ることができるようになる、すると今まで気づかなかったことがたくさん見えてくるようになります。

例えば、虫や昆虫の目。実はつぶらでかわいい目を持った虫たちはたくさんいるんですね。人や動物もそうですが、目というのは印象を決める大きな要素ですので、一旦かわいいと思い始めると苦手意識は消えていきます。むしろいろんな虫たちの目を見たくなります。そしてその目から見える世界はどんなものなのか?想像しかできませんがちょっと考えてみたりもします。

日本もこれから夏に向けてたくさんの虫が出てくる季節になりました。苦手な方もちょっと虫の目をのぞき込んでみて、その小さな目から見える世界を想像してみてはいかがでしょうか?