茶道具の美

茶道具の美

みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。

10月も半ばを過ぎ、日本は秋から冬への移り変わりの季節ですね。秋が年々短くなっている気がしますが、日本の季節の移り変わりは特別なものだと思います。特に私の住んでいるマレーシアのような、季節の変化がほとんどない国では、季節の移り変わりに憧れのような感情を持っている方も少なくなく、秋に好んで日本に行かれる方もたくさんいます。

私も秋は大好きな季節ですが、なんとなく一年の終わりを感じて焦ってしまう時期でもあります。もう一年終わってしまうけど、何にもできなかった、、と感じてしまいがちな季節です。

そう思って新しいことを始めたくなり、、、というわけではありませんが、少し前から茶道を習い始めました。(まだ数回しか通っていませんが)

茶道に関してはもちろんまだ何も語れませんし、帛紗すら扱えない現状なのですが、人と道具の関係という点においては少し家具との共通点を感じています。

一見複雑に感じる動作や作法ですが、実はそれぞれの茶道具の形や用途、それを扱う作法に対して、人の動作や手のさばきがうまく呼応できるような流れになっているように感じます。家具、特に椅子は人の動作や着座との関係性によって成り立っている道具ですから、行為や大きさは違えど色々と勉強になります。

茶道具の美しさにもやはり惹かれてしまいます。例えば茶杓です。基本形状や用途はずっと変わってないはずですが、一つ一つの茶杓に違った表情と美しさがあります。わずかな曲線や角度がいかに全体のプロポーションに影響を与えるのか?茶杓を眺めているとそんなことを感じずにはいられません。

いつかはお気に入りのMy茶杓を手にすることを目標に茶道に精進したいと思います。