美しい日本の色

美しい日本の色

みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。

11月になりましたね。私は今さら初コロナに感染し、なんとも辛い一週間を過ごしていました。

療養中は文字の多い本を読む気力は湧いてこなかったので、こんな本をパラパラと見ていました。

美しい日本の伝統色

こうやって日本の色という括りで俯瞰して見ていると、あらためて日本の色って素敵だと思います。驚くべきことは、これらの色の全てが、季節、植物、風土などに紐づいた色名を持っていて、きちんとその名前に対する背景を持っているということです。

そして我々日本人は、その響きや語感、漢字といった要素からビジュアルで見る色にプラスして想像力が広がり、より深く色を感じ取ることができます。色の種類自体は数値をいじることでバリエーションを広げることができますが、それを感じる側は色名の響きにリンクしたイメージを持っていないと、この感覚は得られません。

例えば露草色という色があります。色自体は同じように見えていても、露草という響きに何かしらイメージを持てる人と、単純にビジュアルだけで色を見ている人とでは色は同じであっても、そこから伝わるものは違うように感じます。

こういう感覚を感じる時、日本人でよかったなと思います(笑)数値やトレーニングでは絶対に習得できない、生活や文化にとても近い感覚です。

もちろん各々の国や地域において、日本とはまた違った色と生活・文化の関係性があると思います。ですが、やはり日本の伝統色と色名はどこか凛としていて気品がある日本独自の美意識のように思います。

海外の展示会などでファブリックの見本などを見ても、これ全部日本の伝統色を参考にしてるな、、、と思ってしまうのは日本人の贔屓目でしょうか?