素敵な製図道具たち

素敵な製図道具たち

みなさん、こんにちは。&FEELの杉浦です。9月も終わりに近づき、今年もあっという間に残り3ヶ月となりましたね。毎年同じことを言っていますが、1年は本当に早いです。

先日マレーシアにある日本の中古品を売るお店で、STAEDLER社の製図用具が詰め合わせで売られているのを見つけて思わず購入してしまいました。製図用具として有名なドイツSTAEDLER社ですが、そのシンプルで機能的なデザインに惹かれて普段使いで使用している方も少なくないかと思います。

私が学生時代の頃は、丁度CADが一般的に普及してきた頃でしたが、まだまだ手書きで図面を書かなくてはいけない時代でしたので、ちょっとカッコいいSTAEDLER社のシャープペンシルを揃えて自己満足に浸っていたことを思い出します。

今では手書き図面を書くことはなくなり、STAEDLER社の道具ともすっかり疎遠になってしまいましたが、唯一今も変わらず使っているものがトップ写真にある三角スケールです。三角スケールとは各面で縮尺の異なる定規となっており、正確な寸法でスケッチを書いたり、逆にスケッチから寸法を割り出すのにとても重宝します。

また家具をデザインする場合には、CADだけに頼っているとどうしても寸法感覚や空間における家具のボリューム感を掴みづらいので、実際にスケールを当てていきながら寸法を設定していくことで、実際の寸法とカタチのバランスを取ることもできます。そうすることで実際にデータからモノができたときに、「こんなイメージじゃなかった!、デザインは良くても寸法がおかしい!」というような失敗を減らすことができます。

三角スケールは実用的な用途もさることながら、そのカタチの美しさも特筆できると思います。用途や形は同じなのに、メーカーごとにディテールや素材、仕上げの違いもあり、ついついコレクションしたくなる道具でもあります。

私のお気に入りはArtek社のものです。見た目もさることながら、持った時の丁度いい重さや一般的な15cmサイズの三角スケールよりも少し長い20cmであることなど、実用的にも使いやすいです。

インテリアや家具にこだわる方は、三角スケールを一本持っていて損はないと思いますので、お気に入りの一本を探してみてはいかがでしょうか?