東南アジア発のデザイン
みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。
先日シンガポールに行った際に、下記の展示会にも立ち寄ってきました。
みなさん、東南アジア発のデザイン、例えばフィリピンやインドネシア、タイのデザイナーがデザインした製品というとどんなものを想像しますか?なんとなく熱帯地域特有の材料や気候風土に影響されたイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?
気候風土や材料の入手性というのはやはりデザインを決める大きな要素で、出来上がったデザインからも何となくそれを感じることができますよね。少し前まではそういった要素が前面にでていて、素敵なんだけど日本人の感覚からすると少し野暮ったいなと思える家具が多くを占めていました。
ですがネットによる情報アクセスや、工場や技術の東南アジア地域への移転もあって、今東南アジア発のデザインはとても面白い時期に入っていると思います。つまり従来の気候風土から影響されるプリミティブな要素と、全世界的なデザイントレンドのインプット。技術による生産効率化と、まだまだ安い労働力を利用した手間のかかる仕事が可能な土壌。これらの要素がうねうねと混じり合って、新たな東南アジア発デザインの潮流ができあがっているように感じています。
進化はあってもデザインのベースになるのは、やはりもともとそこにある気候風土や文化、デザイナーが育ってきた環境にもあるので、簡単に他国の人が真似ることはできません。そういった背景を持ったデザインは外から見ると魅力的ですね。日本のデザインが、時として日本の風土や禅的な思想と関連付けてミニマルと称されてきた部分と少し共通点もあるかと思います。
まだまだ発展途上の東南アジアデザイン、これからも楽しみです。