廃墟的空間の魅力
みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。
2023年も残るところ数日です。どうでもいい私の習慣なのですが、毎年年末に今年を振り返り、「今年が今までで一番いい一年だったな」と思って年末を迎えます。本当にそうだったかどうかは別として、そう考えることで気持ちが楽になり、新しい年を迎えるにあたり気持ちをリセットできるように感じています。今年もなんだかんだで一番いい年だったように感じています。
年末とは全く関係ありませんが、最近クアラルンプール(KL)でよく見かける廃墟的空間について紹介させていただきます。新しい高層ビルがどんどん建設されているマレーシアですが、一方で古い建物も都心に多く残っています。
商業施設など比較的大きな空間が廃墟のように放置されていることも多いのですが、一方でこれらをリノベーションしてカフェやブックストア、セレクトショップとして利用している施設もあります。
日本の場合、このような施設を再利用しようと思うと、安全上の制約、耐震や空調などそう簡単ではないかと思います。その点マレーシアは地震もなく、季節も基本は夏のみですし、(多分)あまり厳しい規制もないのだと思います。
日本人の目から見ると、結構危ないなぁと感じる部分もありますが、手が多く加えられない分、空間が魅力的です。
トップと上の写真は、古い映画館をブックストアやセレクトショップが入る施設にリノベしたものですが、最小限のリノベーションで再利用しています。結構歩くのも大変ですし、転んだらそれなりの怪我をしそうなところもありますが、それも含めてこの空間を魅力的にしているのだと思います。
こちらは別の建物です。三階建ての建物の床半分を取り払って、かなり高い吹き抜け空間になっています。
細かい部分を見ていくと施工や仕上げに雑な部分が見え隠れするのですが、全体の空間が持つ力強さと、新築では出せない時間の積み重ねが心地よい空間をつくっています。細かいところは気にしない、少しくらい汚れても構わないと感じられる大らかさも大きな魅力です。
時にはうさぎが放し飼いでウロウロしていたりもします(笑)
このような空間で過ごすと、時の積み重ねには敵わないとつくづく感じますね。
今年最後のブログになります。2023年も&FRELを応援いただきありがとうございました。2024年も引き続きよろしくお願いします。