家具の品質と信頼性

家具の品質と信頼性

みなさん、こんにちは。&Frelの杉浦です。

もうすぐ4月になり、櫻も開花し始めましたね。日本から離れて生活してみてつくづく思うのは、日本の櫻の美しさやその象徴性、そしてあっという間に散っていく儚さ、どこを取ってみても日本の櫻に勝るような存在感を持っ木々や植物はないということです。

もちろん日本人の感じ方とは少し異なるかもしれませんが、外国人の日本の櫻に対するあこがれも相当なものです。日本=櫻という印象を抱く外国人の方も多いですが、逆に植物や木々のイメージがそのままその国のイメージに結び付くケースは日本以外に私はあまりピンときません。

家具の耐久性と安全性

さて今回は家具の強度や信頼性について書いてみたいと思います。&Frelの家具のブランド紹介ページにもトップクラスの耐久性と・安全性と謳っています。ですが耐久性がある、安全性が高いと言われても、そんなに簡単に壊れる家具ってあるの?という疑問もあるかと思います。

日本で家具を買う場合、例えば比較的安価な家具を販売するニトリさんでイスやテーブルを購入する際に、使っているうちに壊れるかな、脚が折れたりしないかな?と不安を感じながら買うことはあるでしょうか?おそらくそんなことは考えないで、用途やサイズ、デザインを中心に購入の検討をされていますよね。

もし事故やけがにつながるような破損が頻発して、その対応をしないような家具メーカーはそもそも日本では生きていけません。品質や強度に対して求める要求基準がもともと高いですし、低価格帯家具メーカーやホームセンター販売の家具などによる品質の底上げによる貢献も大きいと思います。安い=簡単に壊れるという構図は日本では成り立ちません。

つまりわれわれ&Frelが謳っているトップクラスの耐久性・安全性という謳い文句は「他社の製品は壊れやすくて、&Frelの家具は簡単に壊れませんよ!」とアピールしているわけではありません。

&Frelブランド紹介

東南アジアにおける家具の信頼性

すこし余談になりますが、私の住んでいるマレーシアを含めた東南アジアではすこし事情が異なります。以前に比べれば随分良くなったとは思いますが、簡単に壊れてしまう家具はまだまだたくさんあります。出どころの分からない椅子の脚が折れる、曲がるといったことは決して珍しいことではありません。アジアにおける耐久性・安全性と日本におけるそれとは少し意味合いが異なるのかもしれません。

ものが壊れるということに対しての許容範囲、しょうがないと思える幅が日本とはだいぶ異なりますし、だからこそまだまだ壊れてしまう製品が市場から淘汰されないとも言えます。

&Frelが目指す製品品質

&Frelのwebsiteにも紹介していますが、我々の工場でメインにつくっている製品はオフィス家具です。オフィス家具における品質基準、求められる試験は一般の家庭用家具に比べ多岐に渡り 、また自主基準も含めて非常に高い基準を設けています。試験によっては数十日に及ぶような試験や、かなりレアなケースを想定した試験もあります。そしてそれらをすべてクリアしなければ発売することはできません。

また強度や構造に関わる試験だけではなく、例えば製品の揺れに対する評価も含まれます。たとえ壊れることは無くとも、字を書くたびに、キーボードを打つたびに揺れるテーブルでは困りますよね。

&Frelの品質面での話し合いにおいて、最も議論になるのはこの揺れに関することです。壊れる・壊れないのボーダーラインのような製品はすぐにボツとなりますので議論の必要はありません。魅力的なデザインや仕様に仕立てる一方で、ユーザーにとって仕様上許容できる揺れに収まっているかどうか?というのは、なかなか判断が難しいところでもあります。

ですが少なくとも私たちがそのような議論をする際にベンチマークとしているのは、家庭用家具のそれではなく、厳しい基準を課すオフィス家具との比較によって判断や試験による仕様の決定を行っています。

繰り返しになりますが、壊れない・不具合が無いのは当たり前であり最低限の前提条件です。その前提+αの品質やこだわりが&Frelの目指す製品品質になります。

主役はあくまで製品そのものではありますが、その製品には&Frelならではの品質へのこだわりがあることも知っていただけると嬉しいです。