マレーシア、中古家具の魅力

マレーシア、中古家具の魅力

みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。

日本の天気予報を見ると、すごい気温予想になっていますね。ここマレーシアは熱帯性の気候でもちろん一年中暑いのですが、真夏に日本に帰国すると圧倒的に日本の夏の暑さが厳しいです。くれぐれも熱中症にはお気をつけください。

今日はマレーシアの中古家具について書いてみたいと思います。日本でも中古家具店は大人気で、特に北欧からの家具や日本のメーカーが60〜70年代に製造していたビンテージ家具は一定の需要が常にあるように思います。

私たち&FRELは新品の家具を売るメーカーで、その品質やデザインに自信を持ってはいますが、やはり時代を経てきた家具にしか味わえない魅力と風合いはあります。ニトリやIKEAのようなとんでもなく大きな家具メーカーがなかった時代は、小さな家具メーカーがどの地域にも多くありました。中には決してつくりが良いとは言えない家具もありましたが、当時の化粧板の風合いや少しレトロなデザインなど、心を惹かれてしまうポイントも多くありますね。

ここマレーシアにも決して数は多くないのですが、中古家具屋さんがあります。その多くは北欧やブランドビンテージではなく、おそらく中華系の店舗やレストランなどで使用されていた中古家具だと思われます。

以前紹介したプラナカンの要素も少し感じられ、日本人から見ると少し懐かしいような、でも北欧デザインとは異なるディテールが魅力的です。つくりとしてはやや雑な部分もあるのですが、つくりながら強度やカタチを決めていったようなプロセスが暖かみを感じさせてくれます。私自身、週末にこういうお店を回りながら色々なアイデアを拝借させてもらっています。

私がこちらにきた2013年頃は、すでにIKEAもマレーシアに上陸しており、家具付きマンションの部屋はどこでもIKEAの家具が当たり前、、、という状況でした。また地場の大手家具メーカーによる、欧米デザインをベースとした家具ブランドも大小多数あり、ここで紹介した写真のような家具はかなりマイナーな存在にすでになっていました。

プラナカンの流れ、それから長きにわたってヨーロッパの植民地であったこともあり、家具大量生産時代到来以前は、ここマレーシアでその流れを汲んだ多くの家具が生まれたのでは?と想像します。今でもその当時の雰囲気を感じられるレストランも僅かですが残っています。

KL市内にある老舗中華食堂

私はインテリアの魅力や楽しさは、さまざまな時代、国や場所でつくられたものを同じ空間に、そして自身の一番身近なところに置くことができるというところにあるのではと思っています。色々な組み合わせで自分らしいインテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか?