デザインを伝える
みなさん、こんにちは。&FRELの杉浦です。
2月も終わりに近づき、春ももうすぐですね。ただ最近の天気や気温の乱高下を見ていると、春の始まりの感じ方もずいぶん変わってきたようにも思います。
先日私がマレーシアで関わらせていただいているブランドのショールームリニューアルイベントを行いました。それに合わせて私も新作のチェア(トップ画像)を発表させていただき、訪れていただいた方々から色々な声を聞くことができました。
メーカーに対する提案への反応、製品として発表した際にいただくコメントはデザインする側にとって一番重要で緊張する瞬間です。一方で、どのデザインもスタディーを重ねて、自身の中でしっかりと納得できたものを提案してはいますが、やはりそれはデザイナー個人の思いにすぎません。
どんなデザインであれ、個人的に使うもの以外は必ず一人以上の受けてが存在します。当たり前ですが、自分の思いや考え方が製品を通して全て伝わることは絶対にありません。デザイナーの思いやコンセプトがあっても、提案した瞬間、製品として世にでた瞬間に受け手側の印象や好みの方が、デザイナー自身の思いよりも大きな要素を占めることになります。
だからといって、伝える努力ということをやめてしまうとつくり手の見えないデザインになってしまうように私は思います。またそれらを伝えることで、相手の感じ方や意見をいただくきっかけにもなります。
自分の考えや思いに共感してもらえれば嬉しいです。反対にネガティブな意見や厳しい評価をもらうことは、もちろんちょっと残念ではありますが、これもまた新たなモチベーションや次のチャレンジへのインプットにつながります。
なので私は提案や製品発表の機会に色々な声を直接いただくことを不安もありながら楽しみにしています。海外の方は結構はっきり物申すので、少し凹んでしまうこともありますが、、、
今までのところ、残念ながら&FRELは展示会などで直接製品を見ていただき、意見やコメントをいただく機会が持てていません。今年こそなんとか機会を見つけて、更なる成長を目指していきたいです!