オフィス家具の展示会 ORGATEC2022

オフィス家具の展示会 ORGATEC2022

みなさんこんちは。&FRELの杉浦です。

今日はORGATECというオフィス家具の展示会についてのお話です。

ORGATEC 2022 レビュー

ORGATEC=オルガテックと言いますが、これは2年に1度、ドイツのケルンという都市にある展示会場で開かれる、オフィス家具にフォーカスした展示会です。ヨーロッパ系の家具メーカーを中心に、その年の新作やトレンドを一堂にみられる展示会で、オフィス家具の大きなトレンドはアメリカのネオコンという展示会と、ヨーロッパのオルガテックを見ればほぼ感じられるといっていいでしょう。

私が初めてオルガテックに行ったのは、かれこれ20年近く前になります。当時はまだまだインターネットでの情報が少なかったですし、私自身も家具やメーカーに対する知識がなかったので、見るものすべてがとにかく新鮮でした。また会場でしか得られない情報の価値が今より格段に高い=ネットで写真や3Dデータを見たり、現物を海外から買い付けるといったことが簡単にはできなかったので、私のようなアジア系の若造がバシャバシャ写真を撮っていると、デザインや構造を盗まれるのでは?と感じられるのか、No Photo!とばかり言われていたことを覚えています。

今年はコロナ後初の開催とあって、主要メーカーの展示が見送られたりしたこともあり、少し会場規模は小さくなりましたが、それでも1日では見足りないくらいの規模です。情報がネットから手軽に取れるようになったとはいえ、現物を見て得られる情報は圧倒的です。お腹一杯になりました。

今回の展示会で私がつよく感じたことは、「どんどんオフィス家具というジャンルが曖昧になっているな」ということでした。以前はこれぞオフィス家具と感じられる、少し男性的で重厚感のある製品の占める割合が多かったのですが、働き方やオフィスに求める価値の変化により、どんどんソフトで温かみのあるデザインと色の組み合わせに変わり、従来のオフィス家具が放っていたイメージは年々薄まっています。サイズ感や機能的な部分でオフィス家具の線引きはできますが、デザインや材料、色といった意味では、これからもどんどんオフィス家具と一般家具の境界線は薄まっていくのだと思います。

ぜひ実際に展示会に行って体感したいけど、ドイツまで行くのは少し大変という方に朗報です!昨年より本家オルガテックから派生するかたちでORGATEC TOKYOという展示会が日本でも開催されるようになりました。国内メーカー、アジアメーカーが中心とはなりますが、デザイントレンドや製品を細かく見てみたいという方には絶好の機会です。

ORGATEC TOKYO 2023

今年2023年も開かれる予定ですので、興味を持たれた方はぜひ伺ってみてください!